不審な電話「自動音声ガイダンス詐欺」とは?アンケート・NTTなど
- 2018.03.07
- 詐欺
最近、電話を使用した自動音声ガイダンス詐欺が増えており、金銭を奪われる被害も出ています。自動音声ガイダンス詐欺とは、一体どのような手口で金銭を奪うのでしょうか。
また、自動音声ガイダンスによる電話はすべて詐欺と思ってもよいのでしょうか。
「自動音声ガイダンス詐欺」にあった時の対処法や普段から気を付けるべき点などをあわせて紹介していきます。
自動音声でかかってくる電話はすべて詐欺なのか?
「自動音声ガイダンス詐欺」という言葉を知ってしまうと、自動音声ガイダンスがすべて詐欺電話に感じてしまいますよね。
自動音声ガイダンスを実際に利用している企業はあるのでしょうか?また、自動音声ガイダンス詐欺がなりすます企業には、どのような業種のものが多いのでしょうか?
自動音声ガイダンスを利用している企業は実際にある
電話の受付で、自動音声ガイダンスにより数字を入力するシステムを取っている企業は数多くあります。宅配便の再配達の依頼や、企業の電話による問い合わせ窓口などでもよく使われていますよね。
一方、一般企業から自動音声ガイダンスを利用して電話を掛けてくるということは極めて稀です。
ただ、そういったシステムを利用して、アンケートやセールスを行っている企業もあるため、自動音声でかかってくる電話はすべて詐欺とは言い切れません。
自動音声ガイダンス詐欺でなりすますことの多い企業は?
自動音声ガイダンス詐欺は、いろいろな企業を装っています。中でも多いのが、次の5つの業種です。
- NTTなどの通信事業者
- プロバイダなどの回線事業者
- 電力会社
- 銀行や郵便局などの金融業者
- アンケート業者
アンケート業者以外は、発信に自動音声ガイダンスを利用するサービスは行っていないので、これらの業種の企業からの自動音声ガイダンスの電話は、すべて詐欺だと思っていいでしょう。
ただ、アンケート回収業者は詐欺目的ではないケースもあるため、詐欺かどうかの見極めは、非常に困難なので、注意が必要です。
自動音声ガイダンス詐欺の手口
自動音声ガイダンス詐欺の手口は、大まかに次のような流れが多いです。
- 着信
- 自動音声ガイダンス開始
- 数字キーを押すように指示
自動音声ガイダンスの内容は様々ですが、最終的には「料金の未払いがあるため、対応してください」といった様に、金銭を要求してくることがほとんどです。
中には、「強制執行」「訴訟」などという、こちらが焦ってしまうような難しい言葉を使ってくることもありますが、そういったことは書面での通達が基本なので慌てないようにしましょう。
数字キーの入力については、「男性なら1を、女性なら2をプッシュしてください」「誕生日を4桁で入力してください」といった指示を出して、個人情報の収集を目的としている場合もあります。
中には、途中でオペレーターにつながるケースもあり、その場合は、支払方法などを指示してくることもあります。
オペレーターがどんなに親切な人でも、または、強い口調で圧力をかけてくる人でも、とにかく冷静に対応しましょう。
自動音声ガイダンス詐欺の対処法
自動音声ガイダンス詐欺の電話に出てしまった場合、もしくは掛けてしまった場合の対処法を見ていきましょう。
訪問詐欺と異なり、相手が目の前にいるわけではないので、落ち着いて対応することで被害を防ぐことができます。
自動音声ガイダンス詐欺かどうかの見分け方
まず、その電話が自動音声ガイダンス詐欺なのかどうか見分けなければなりません。
しかし、自動音声ガイダンスを利用している企業もあるので、明確な見分け方は残念ながらありません。ただ、ガイダンスの中に、次のような言葉が含まれていた場合、詐欺であることはほぼ確実です。
- 未払い
- 延滞金
- 口座番号
- クレジットカード
- 強制執行
- 訴訟
こういった言葉は、金融関係のアンケートで使用する可能性もありますが、詐欺被害に遭う危険性を考えたら、それらも詐欺と思って対処した方が無難です。
自動音声ガイダンス詐欺とわかったら
受けた電話や、掛けた電話が自動音声ガイダンス詐欺かも…と思ったら、すぐに通話をやめましょう。
自動音声ガイダンスを利用している企業には申し訳ないですが、つながった時点で自動音声だった場合、終話ボタンを押してしまうのもおすすめです。
そもそも、一方的に自動音声を利用して、アンケートやセールスを行ってくる時点で、迷惑電話とも言えます。そして、その後その電話番号を着信拒否に設定しておくと尚安心です。
自動音声ガイダンス詐欺に遭わないために
自動音声ガイダンス詐欺の被害に遭わなくても、相手と通話した記録が残ってしまうと、あまり気分が良くありませんよね。
そこで、普段から、知らない番号からの着信があったときは、番号をネットで検索する習慣をつけておくと良いでしょう。
自動音声ガイダンス詐欺をはじめ、迷惑電話は不特定多数の人に同一の番号から電話を掛けているため、検索すると大体の情報は出てきます。
また、最近は不審電話をブロックする携帯アプリもあるので、利用してみるのもおすすめです。
自動音声ガイダンス詐欺が今後増加する危険性も
自動音声ガイダンス詐欺は2016年ごろから少しずつ増えてきています。
まだ、新しい手口のため、今後被害が増えてしまう恐れもあるので、家族や友達と情報を共有し、対策をしておくのもおすすめです。
もし未払い等が実際にあっても、自動音声ガイダンスにより入金を指示されることはまずないので、自動音声ガイダンスの電話は無視しましょう。
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