怪しいネット通販詐欺サイトに登録してしまったら個人情報を悪用される?
- 2018.02.07
- 詐欺
通販詐欺サイトで注文をしなくても、登録した時点で、個人情報を悪用される危険性があるのはご存知ですか?
個人情報を悪用されないために、どのような対策をとればよいのでしょうか。
また、通販詐欺サイトを見分ける方法もまとめたので、不安がある方は、ぜひチェックしてみてください。
通販詐欺サイトを見分ける方法
通販詐欺サイトの数は、どんどん増える傾向にありますが、次の4つの点をチェックすれば、詐欺サイトによる被害に遭うリスクは軽減します。
少し手間はかかりますが、個人情報を一度詐欺サイトに登録すると、確実に削除することはできないので、初めて使用する通販サイトの場合などは、しっかり確認するようにしましょう。
会社概要がきちんと記されているかチェックする
日本で通販サイトを運営するに当たって、
- 事業者の名称
- 住所
- 電話番号
- 代表者または責任者の氏名
を表記する義務が、特定商取引法により定められています。
そのため、特定商取引に関する記載がない場合、或いは、いずれか1つでも記載がない場合は、通販詐欺サイトであるケースが極めて多いです。
メールアドレスのドメインをチェックする
通販サイトの会社概要等に記載されている、連絡先のメールアドレスのドメインをチェックしましょう。
通常、通販サイトを運営する会社は、独自ドメインを取得していますが、通販詐欺サイトでは、頻繁にアドレスを変更するためにフリーメールを使用していることが多いです。
通販詐欺サイトが使用していることが多いフリーメールには、次のようなものがあります。
- G-mail(@gmail.com)
- Yahoo!メール(@yahoo.co.jp/@yahoo.com)
- Microsoft系(@outlook.jp/@outlook.com/@hotmail.com/@live.com)
- ワンイー(@126.com/@163@com/@163.net/@188.com/@yeah.net)
- テンセント(@qq.com/@foxmail.com)
他にも、フリーメールは世界中に存在しているので、通販詐欺サイトの疑いがある場合は、ドメインを一度検索してみるのがおすすめです。
サイトのセキュリティ対策が万全かチェックする
近年、大手通販サイトをはじめ、URLが従来の「http」から「https」に変更されています。httpsの「s」はSecure、つまり安全に取引ができるサイトということを証明しており、https化されたサイトにおけるやり取りは、全て暗号化されています。
また、https化されたサイトは、ブラウザのアドレスバーに南京錠のアイコンが表示されるため、ほとんどの通販業者が消費者への安全性のアピールのためにhttps化を完了しています。
そのため、httpのままのサイトは、通販詐欺サイトか、安全性に対して関心がない通販業者ということになるため、注意が必要です。
ウェブ調査サイトを使用してチェックする
より確実に通販詐欺サイトを見分けたい場合は、ウェブ調査サイトaguse.jpを使用してみるのもおすすめです。
aguse.jpのトップページに、気になるサイトのURLを入力して数秒待つと、調査結果が表示されます。
サイトのタイトルやIPアドレスの他にも、さまざまな情報が出てきますが、チェックしたい部分は、「サーバーの位置情報」と「外部と接続するオブジェクト」という欄です。
サーバーが日本でない場合、日本の法律が適用されない国外の企業であることが多く、通販詐欺サイトの確率が高まります。
また、「外部と接続するオブジェクト」に、次にあげるような、中国のWebサービスのURLが載っていたら要注意です。
- 51.la
- 51yes.com
- 5uu8.com
- billingcheckout.com
- cnzz.com
- lockview.cn
- mallpayment.com
- promptlypayments.com
- realypay.com
- realypay-checkout.com
中国の通販サイトと知って利用する場合は、これらのURLが載っていても問題ありませんが、日本の通販サイトの場合、中国のWebサービスを利用するのはあまりにも不自然なため、通販詐欺サイトであるケースが極めて多いです。
注文していなくても、キャンセルしても詐欺サイトは危険
通販詐欺サイトと気づかず注文してしまった場合、その後届いたメールを見て、詐欺サイトであったことに気づく人が多い傾向にあります。
通販詐欺サイトから送られてくるメールに多い不審な点には、次のようなものがあります。
- 日本語がおかしい
- 銀行情報が空欄になっている
- 振込先が個人名
ここで、通販詐欺サイトに気づいて、注文をキャンセルできれば実害を免れるかもしれません。しかし、実はまだ次のような被害に遭う危険性が残ります。
- 個人情報が他の悪徳業者に流れる
- 個人情報が新たな詐欺のために利用される
- 同様もしくは類似した登録ID・パスワードのサービスを無断で利用される
これらの被害は、注文をしていなくても、サイトの登録した時点で発生するケースが多いです。
そういった二次被害を防ぐためには、詐欺通販サイトだと気づいたら、すぐに対策をすることが重要です。
通販詐欺サイトを登録・利用した際にとるべき対策
通販詐欺サイトを利用してしまったら、次のような対策を取ってから、警察や消費者生活センターなどに念のため相談しましょう。
登録情報を変更する
詐欺通販サイトに入力してしまった個人情報を、すぐに変更しましょう。名前や住所、電話番号、メールアドレスなど、全てを架空のものにし、退会できる場合は、すぐに退会しましょう。
メールがしつこく届く場合は、受信拒否を設定したり、メールアドレスを変更することをおすすめします。
すぐに変更できなかった場合は、個人情報が悪用されるリスクがあります。しばらくの間、名前や住所が悪用されていないか、ネットで検索するようにし、悪用が見つかった際は、すぐに警察に被害届を出すようにしましょう。
同様もしくは類似したパスワードを全て変更する
通販サイトのIDやパスワードを使い回ししている場合や、類似のIDやパスワードを他のサイトで使用している場合は、不正なログインを防ぐためにパスワードを全て変更するようにしましょう。
その際は、字数や配列など、通販詐欺サイトで使用したものと全く異なるものに変更しておくことがポイントです。
通販サイトの利用は慎重に
通販サイトを利用する際に、普段から会社概要や、配送方法、支払方法に関するページなどをチェックする習慣をつけておくと、通販詐欺サイトの些細な違和感にも気づきやすくなります。
しかし、最近は、日本の通販サイトを完全にコピーするサイトも出てきているので、今後はもっと巧妙な通販詐欺サイトが登場する場合があります。
特に、初めて利用する通販サイトで個人情報の登録は、しっかりチェックをした後に行うようにしましょう。
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