うまく撃退する断り方は?悪質な「訪問販売詐欺」の手口とその対策法

うまく撃退する断り方は?悪質な「訪問販売詐欺」の手口とその対策法

訪問販売詐欺の被害を防ぐためには、訪問販売詐欺の手口を知っておくことと、訪問詐欺業者が来た際の対策法を知っておくことが大切です。

ここでは、悪質な「訪問販売詐欺」の手口や対策から、撃退法までご紹介しています。詐欺被害に遭わないためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

訪問販売詐欺の手口


訪問販売詐欺には、大きく分けて3つの手口があります。

最近は、劇場型勧誘と呼ばれる、複数の人物が登場する詐欺も増えており、巧妙さを増しているので、今まで以上に騙されないように気をつけなければなりません。

販売や営業目的であることを隠して訪問

訪問販売詐欺業者は、営業や販売が目的で訪問することはなく、まずは顔を合わせて話すことを目標にして訪問します。そのため、次のようなことを言って、玄関に出るよう求めることが多いです。

  • 「新たにこの地区を担当することになったのでご挨拶に伺いました」
  • 「アンケートに答えて頂くだけで結構です」
  • 「ご近所の〇〇さんのご紹介で伺いました」

ここで、安心して玄関に出てしまい、顔を合わせると、営業が始まったり、お試し商品の購入を勧められたりします。

無料のサービスと謳って訪問

水道や電気、ガス会社の職員になりすまし、点検などの無料サービスをしに来たと言って、家に入ってくる手口もあります。

  • 「年に1度の定期点検の義務があります」
  • 「みなさんもう受けられましたよ」

など、しなければならないものと思い込ませ、悪い結果を用意し、対策商品を勧めてきます。

老老詐欺

老老詐欺とは、老人が老人を騙す詐欺で、近年増えてきている劇場型詐欺の手口の1つです。これは、若い人と老人がペアになって行う詐欺で、まず、若い人が訪問し、高額商品を売ろうとしてきます。

若い人はあまり上手に販売できない演技をすることが多く、住人は当然断ります。すると、タイミングよく老人が登場するのです。

そして、若い人を怒鳴りつけて、住人に世間話を織り交ぜながらお詫びをし、少し仲が良くなったところで、巧妙に商品を売りつけるという詐欺です。

訪問販売詐欺業者に狙われない方法


訪問販売詐欺業者に狙われにくくなる方法を2つご紹介します。

完全に訪問販売がなくなるわけではありませんが、それでも効果があったという声も多いので、ぜひ試してみてくださいね。

猛犬注意のステッカーを貼る

100円ショップなどで販売されている「猛犬注意」のステッカーやプレートを玄関付近に貼っておくと、訪問販売があまり来なくなったというデータがあります。

やはり、猛犬がいるとなると、噛みつかれたり、吠え続けられたりする心配があり、そうなると、その地域での活動が続けられなくなるため、詐欺業者は猛犬がいる家庭を避ける傾向にあるようです。

一方で、過去に流行したこともある「訪問販売お断り」ステッカーは、訪問販売を断れない気弱な人が住んでいると思われ、逆効果というデータもあるので、避けるようにしましょう。

マーキングを変えておく

訪問販売詐欺業者は、ポストやドア付近に、住人の特徴をマーキングすることがあります。

訪問した回数や、家族構成、訪問した際にどう対応したかなどを、記号や数字で表しており、見つけたら消したくなります。

ただ、このマーキングを逆に利用して、訪問販売詐欺業者が訪問できないようにするという方法もあります。

訪問販売詐欺業者が利用するマーキングは、賃貸生活研究所のサイト等で公開されているので、もしマーキングを見つけたら、怖い(こ・×)や無理(〆)に書き換えておくのもおすすめですよ。

訪問販売の撃退法


訪問販売業者が来た際に、確実に断れる断り方を3つご紹介します。

ここでご紹介する以外にも、「住人ではないと言う」「体調が悪いと言う」「忙しいと言う」など、断り文句は色々とあります。

ただし簡単に断る程度では再度訪問してくるケースが多いので、できるだけその場しのぎではなく、はっきりと断るようにしましょう。

営業なのか尋ねる

訪問販売詐欺業者は、とにかくダラダラと話し続けることが多いです。そのため、話が長引きそうだと感じたら、「営業ですか?」と尋ねましょう。

そうすると、訪問販売の業者は「営業です」と答えるしかありません。なぜなら、「営業じゃない」と答えてしまうと、特定商取引法の「不実告知」という違反になり、契約の取り消しができるようになるからです。

「営業です」と言われたら、「必要ありません」とはっきりと断り、帰ってもらいましょう。なかなか帰らない場合は、「警察に言いますよ」と言えば、さすがに帰ってくれるので、ぜひお試しください。

同業者が身内にいると言う

少し話を聞いていて、相手が売ろうとしているものが分かったら、「身内に同業者がいて、そちらから購入している」と伝えましょう。

もちろん、自分が同業者という設定で話しても大丈夫です。また、「昨日買った」などと付け加えればより効果的でしょう。

名刺をもらうか、身分証の写真を撮る

直接声を掛けられた時や、インターフォンにカメラがある場合は、「家族と相談してこちらから電話します」と伝え、身分証を見せてもらうか、名刺をもらいましょう。

身分証を見せてもらった場合は、「写真を撮ってもいいですか?」と言うと、詐欺業者の場合は、諦めて帰っていきます。もし、詐欺業者ではなかった時は、改めてお断りの電話を入れましょう。

訪問販売を断る自信がない人は居留守


なかなか上手に訪問販売を断れないという人は、家族と騒いでいようと、家の明かりが点いていようと、とにかく居留守をしましょう。

居留守を続ければ、訪問販売詐欺業者は手も足も出せずに、諦めて帰っていきます。もしインターフォンに出てしまっても、すぐに通話ボタンを押して、出なかったことにしましょう。

何度かインターフォンを押される場合もありますが、会話ができなければ、時間の無駄になると判断し、すぐにいなくなります。

あまりにもしつこい場合は、インターフォンの電源を切ったり、「警察を呼びますよ」とだけ声を掛けても良いでしょう。

不審な訪問者とは顔合わせしないことが一番


訪問販売業者が全て詐欺とは限りませんが、欲しいものは自分で探して購入できる時代なので、訪問販売で何かを購入すること自体、あまり意味がなくなってきました。

そのため、訪問販売を全て断っても、特に不利益になることもないので、家族みんなで、知人や宅配業者、郵便局員以外には居留守を使うことを習慣づけておくのもおすすめです。

そもそも、アポなしで訪問する時点で、重要な用があるとは考えにくいです。居留守を上手に使って、訪問販売詐欺の被害を未然に防ぎましょう。