【代引き詐欺・送り付け商法】身に覚えのない荷物が届いたらどうする?
- 2018.02.06
- 詐欺
近年、代引き詐欺や送り付け商法の被害が増加する傾向にあります。もし、身に覚えのない荷物が代引きで届いたら、どのように対応すればよいのでしょうか。
自分宛てに届いた場合や、家族や知人宛てに届いた場合、また、間違って支払いをしてしまった場合、開封してしまった場合など、パターン別に身に覚えのない荷物が届いた時の対処方法をまとめましたので、参考にしてみてください。
代引き詐欺(送り付け商法)とは?
代引き詐欺(送り付け商法)とは、被害者宅に勝手に商品を代引きで送り付け、その料金を支払わせる詐欺です。
注文していない商品を勝手に送り付け、受け取った場合は購入したとみなして、代金を請求する「ネガティブオプション」という詐欺商法の1つとされ、送り付けてくる商品はあらゆるジャンルのものがあります。
健康食品やサプリメント、DVDなどが多く、中には紙切れ1枚や石が入っていたという事例もあるようです。
代引き商品は、宛名にかかれた本人でなくても、家族が受け取り、代金を支払うことができますし、近所づきあいが盛んな地域では、隣人が受け取り、代金を立て替えておくということもあります。
そのため、代引き詐欺の被害に遭わないためには、自分だけなく、周りの人と協力して、対処していく必要があります。では、具体的な対処方法を見ていきましょう。
代引き詐欺(送り付け商法)の対処方法
代引き詐欺(送り付け商法)に遭った時、どのように対応すればよいのか、パターン別にまとめました。
代引き詐欺に遭わないためには、落ち着いて対応することが肝心なので、被害に遭う可能性が常にあるということを意識し、対処方法について家族や知人と話し合っておくことが大切です。
代引き詐欺と思われる電話を受けたら
代引き詐欺には、商品が送られてくる前に不審な電話がかかってくるというパターンがあります。
身に覚えのない企業から、代金請求の電話がかかってきた際は、近日中に代引き詐欺の商品が届くケースがあるので、家族や知人に不審な荷物を受け取らないように伝えておきましょう。
また、業者からしつこく連絡がある可能性が高いので、業者の電話番号をその時点で着信拒否設定しておくのもおすすめです。
代引き詐欺の荷物が届いた時
身に覚えのない商品が代引きで届いたら、まずは送り状の内容を確認しましょう。
知らない業者からの荷物で、詐欺の可能性が少しでも考えられる場合は、「受け取り拒否」の対応をします。
「注文した覚えがないので受け取れません」と配達員に伝えれば、配達員が荷物を持ち帰ってくれます。
受け取り拒否を伝えたら、送り状の裏にサインを求められることもありますが、受け取りのサインにはならないので、対応しましょう。また、その際に必ず送り状の内容をメモするか、写真を撮ることも大切です。
受け取り拒否をしたら、業者が代金や送料を支払うようにしつこく連絡をしてきたり、脅してくることもあります。そうなる前に、消費者生活センターや警察署に相談し、今後の対応についての指示を仰ぎましょう。
家族や知人宛てで荷物が届いた時
家族や知人宛てで代引きの荷物が届いたら、宛先の本人に必ず確認をとりましょう。
電話ができるならその場で確認してもよいですし、すぐに確認できない場合は、「本人に確認できないので、後日再配達のお願いをします」と言い、安易に受け取らないことが大切です。
また、家族や知人宛ての荷物の際も、必ず送り状の情報は控えるようにしましょう。
代引き詐欺の商品を詐欺業者が直接届けに来た時
代引き詐欺の中には、配達業者を利用せず、配達業者を装って荷物を届けるというパターンも増えてきています。
聞いたことのない配達業者の場合、代引き詐欺であるケースが考えられるため、普段よりも毅然とした態度で、対応するようにしてください。
一度はっきりと断っておくと、再度ターゲットにされる可能性は低くなります。
代引き詐欺の荷物を受け取って支払いをしてしまった時
もし代引き詐欺の荷物を受け取って、支払いまでしてしまうと、配達業者に連絡しても代金を返還してもらうことはできないため、弁護士や警察に連絡をしましょう。
弁護士に依頼して、代金の返還請求をしてもらったり、警察に被害届を出して対応してもらうことになりますが、詐欺業者は、住所が架空のものであったり、電話番号をすぐに変更したりすることから、業者を特定することすら難しいと言われています。
そのため、お金が実際に返還されたという例は非常に少ないので、代引き詐欺に遭わないよう、普段から気を付けておくことが何よりも大切です。
代引き詐欺の荷物を開けてしまった時
届いた荷物を開けてしまってから、代引き詐欺であることに気付いた場合も、弁護士や警察に連絡をしましょう。
ただし、一度荷物を開けてしまうと、「使っていない」ことの証明が困難になるため、弁護士による代金の返還請求が更に難しくなってしまいます。
普段から、荷物を開ける際は、宛名や送り主の欄を確認する習慣をつけておきましょう。
代引き詐欺の商品を使ってしまった時
代引き詐欺に遭っていることに気づかず、商品を使ってしまった場合、購入を承諾したとみなされ、代金の返還等はできなくなります。
今後、同様の被害を出さないためにも、警察や消費者生活センターに連絡するようにしましょう。
また、一度詐欺に遭うと、再度ターゲットにされるケースもあります。今後は同じ失敗をしてしまわないよう、慎重に対応するようにしましょう。
代引き詐欺に遭わないために!
カタログ通販やネット通販、テレビショッピングが好きな方は、できるだけ代引きによる取引は行わず、クレジットカード決済や、コンビニ決済、銀行振り込みを利用するようにしましょう。
そうすることで、代引き詐欺の荷物が届いたときに、すぐ詐欺だと気づくことができます。
それでも、代引きによる取引の方が都合が良い場合は、
- 注文した商品と企業や店の名前を書く
- 家族や知人に知らせ、本当に注文した商品か、詐欺目的の商品か、見分けられるようにしておく
以上の2点に注意することで、代引き詐欺の荷物を受け取る危険性を減らせます。
どんどん代引き詐欺の手口は巧妙になってきているので、普段から荷物の受け取りは慎重に行うように習慣づけておきましょう。
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